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iPhoneがソフトバンクから発売決定!

iPhoneについて(ソフトバンクプレスリリース)

大方の予想ではDoCoMoからの発売が有力視されていたiPhoneですが、ソフトバンクからの発売が正式に決定しました。僕自身、去年のポストでも書いている通り、希望的観測ながらソフトバンクからの発売を予想していたので、個人的には大変嬉しいニュースです。そもそも、最近のDoCoMoの動きを見てみると、GoogleのAndroidに注力してみたり、PRADAフォンを発表してみたり、iPhoneとの対抗基軸を打ち出していたようにも感じましたので、「交渉が難航してるのかな!?」と勘ぐっていたところでした。

iPhoneが日本市場にもたらす影響はそのポストにも書いている通りですが、最終的にDoCoMoがテーブルから降りた要因として、iモードコンテンツとの競合や料金プラン、さらにはアップルに対する通信料マージンといった総合的なネガティヴ要因にひっかかったものと考えられます。確かに、マーケティングのセオリーで考えるなら、圧倒的シェアを持つ市場リーダーが無理な戦略を進めるメリットはありません。ですが、アップルと契約したキャリアは世界的なニュースで報じられるため、iモードをグローバルに拡げたいDoCoMoとしては、もう少しやりようがあったのではないか?ともどかしさを感じています。

ごく個人的な意見として、これはDoCoMo衰退への足音ではないか、と考えています。まず、携帯コンテンツという括りはいずれ崩壊するでしょう。なぜなら、3Gになってから通信速度はMbpsレヴェルとなり、メーカーの開発努力も相まって、近年ではSVGAを超える画素を持つディスプレイも少なくありません。モバイルCPUの発展に伴い、マルチタスクや高度なグラフィック処理も徐々に可能となってきました。Flash対応の携帯も増えるでしょう。iPhoneのSafariではJavascriptも一部作動します。つまり、Webサイトそのものが、携帯向けに作る必要性がなくなるのです。今までのようにPC向けコンテンツと棲み分ける必然性がなくなり、いわゆる「勝手サイト」と呼ばれるような非iモードサイトも増え続けることでしょう。サイト運営者としてはキャリアに縛られることなく、iモード検索にヒットするより、Googleモバイル検索にヒットすることを重要視するに違いありません。

コンテンツビジネスに目を向けると、メイン商品であろう着メロ(着うた)の値段はiTSでの楽曲購入価格2曲分近い(パケ代を含めると実質それ以上)という理不尽な価格で販売されています。しかし、着うたを好みのものに設定したければ、現状ではそれらサイトから購入する他なく(厳密にいえば、フリーソフトなどで作成可能だが、一般的とは言いづらい)、これまではユーザーの足元を見た商売を続けて来られたのです。しかし、iPhoneで安価な着うた(楽曲購入すると、十数円で着うたDL可)を買えるようになると、そのばかばかしさにみんなが気づき始めます。

つまり、コンテンツビジネスで成長していきたかったDoCoMoは、アップルと決裂したことで、近視眼的には数%のシェアダウンで逃げ切れそうですが、長期的な視野に立ってみると囲い込み戦略に大きな穴を開けた可能性があります。例えるなら、iモードという地引き網でユーザーおよびコンテンツの囲い込みに成功したにも拘わらず、そこにたった1カ所、大きな穴を開けられたがために、大量にユーザーおよびコンテンツを取り逃がしてしまうという危険を感じさせます。iPhone(アップルのサービスを含む)自体にそこまでの魅力があるとかいうことではなく、DoCoMoしか知らなかった人々が、「DoCoMoじゃなくてもいいじゃん!」と思われたら負けなのです。DoCoMoが今まで圧倒的なシェアを守ってこれたのは、料金が安かったわけでもサービスが充実していたわけでもなく、単に「NTT」という冠と先行の強さだけだったのです。しかし、今までDoCoMoオンリーのユーザーにはそれがバレていなかった。他社に移ったユーザーから、そのメッキが剥がれた姿を見られる恐れがあります。そうすると、ユーザーの大量離脱が始まる(といってもiPhoneに行くとは限らないが)のではないでしょうか。

auも対岸の火事とは言い切れません。iTSを利用できるiPhoneという端末は、少なくとも現時点では圧倒的なアドヴァンテージを持った音楽携帯であり、LISMOというauの社運をかけたサービスにミソが付いてしまいます。対抗基軸を打ち出すのも容易ではないでしょう。アメリカの大手レコード会社、映画配給会社をがっちり押さえているアップルには相当の利があり、日本の携帯コンテンツビジネスは根こそぎアップルに持って行かれる、という懸念も大げさではなくなるかもしれません。

かなり悲観的な見解のようですが、決してアップルの肩を持っているわけでもなく、DoCoMoやauを嫌っているわけでもありません。それより、この危険性を各社がどれほど肌に感じ、どのような戦略を打って出るのか、楽しみでなりません。切磋琢磨することで、我々ユーザには有益なサービスや選択肢が増えるのですから。ただ、今までのようにキャリア主導型の携帯事業はユーザー軽視な気がするので、アップルやソフトバンクには風穴を開けてもらいたいものです。

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